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モデルコース⓪:ドイツ音楽史入門(全4回)

全4回の音楽史講座。ルネサンス後期からロマン派後期までを取り扱います。その都度、音楽家が残した手紙や自伝、また当時の代表的文献から題材を取りながらドイツ語に関する入門も行っていきます。

*興味に応じた部分受講可能。別料金なしで課題の設定(+添削・評価)あり。

 

第1回 「ハプスブルク、汝は結婚せよ!」神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の時代のドイツと音楽(15-16世紀)

*主に扱う音楽家・人物:ハインリヒ・イザーク、ルートヴィヒ・ゼンフル、マルティン・ルターなど

*扱うドイツ語資料:ルター自筆のコラール楽譜(定量記譜法への導入を含む)、テノールリートの歌詞、ルター訳聖書 

第2回 バロック?–– 三十年戦争と音楽(17世紀)

*主に扱う音楽家・人物:クラウディオ・モンテヴェルディ、ハインリヒ・シュッツなど

*扱うドイツ語資料:シュッツの作品「ジュンフォニエ・ザクレ」のタイトルページ、序文

第3回 ドイツは音楽の国?–– フランス、イタリアからの影響を乗り越えて(18世紀)

*主に扱う音楽家・人物:J. S. バッハとその息子たち、G. F. ヘンデル、G. P. テーレマンなど

*扱うドイツ語資料:J. S. バッハとその息子・弟子たちによる理論的著作

第4回 大作曲家の時代––「音楽の国」としてのドイツ(19世紀)

*主に扱う音楽家・人物:W.A. モーツァルト、L. v. ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューベルト、ブラームス

*扱うドイツ語資料:音楽家たちの手紙、リートの歌詞など(ゲーテの詩を含む)

料金:1回60分3,000円。部分受講可能。

課題:なし。希望に応じて設定(特典の項を参照)。

​ドイツ語能力に関する条件:なし​(初級から上級まで)

受講生特典:受講回で取り扱う資料・ハンドアウトへの無料アクセスが可能。希望に応じ、講義内容に関するレポート・論文を課し、添削+評価を行います。

コースの最少開講人数:1名

体験レッスン(無料:60分)をご希望ですか?☞体験レッスンまでの流れお問い合わせ

symphoniae sacrae.jpg

Heinrich Schütz, Symphoniae Sacrae III (1650)

シュッツの「ジュンフォニエ・ザクレ」第3集の表紙です。ドイツ語に直すならHeilige Zusammenklänge (聖なる響き・ハーモニー)でしょうか。ゴシック体(現在の通常字体)で外来語、フラクトゥール(亀文字)でドイツ語が書かれている点に大きな特徴があります。タイトルはラテン語で打たれており、「第3集 Pars Tertia」が主格、Symphoniae Sacraeのほうが属格の形となっています(Symphoniarum Sacrarum)。このように本来のタイトルの方を属格とするやり方は、その後のドイツ語文献にも引き継がれ、18世紀末まで見られました。

モデルコース①:ドイツ語・ドイツ文化入門

​受講生の興味・関心に合わせ題材を選定し、ドイツ語とドイツ文化、半々ぐらいの割合でレッスンを展開します。予備知識なくドイツの文学作品や古い活字体・筆記体に親しんでいただき、受講者への過度な負担なく、楽しく語学・文化に触れてもらえることを目指します。

想定されるレッスン例

前半30分:受講生の興味・関心に合わせ(場合によっては講師側が設定した)題材の文献を読み(もしくは音楽を聴き)、その題材につき講師が文化的な背景・ドイツ語に関する内容を簡単に解説します。

後半30分:受講生の語学水準に合わせ、語学の授業を行う(文法解説、作文・会話)。

 

料金:60分3,000円。

課題:なし。

​ドイツ語能力に関する条件:初級レヴェルの方まで(中級以上は対象外)。

受講生特典:受講回で取り扱う資料・ハンドアウトへの無料アクセスが可能。

​コースの最少開講人数:1名

体験レッスン(無料:60分)をご希望ですか?体験レッスンまでの流れお問い合わせ

モデルコース②:ドイツ語学習

語学に関する学習をメインにレッスンを設計します。語学試験への合格など、具体的な目標がドイツ語学習においてある方、また音大を含めた大学院)入試対策をお考えの方におすすめです。講師は、音楽学を専門とし、博士課程では音楽大学に在籍していた経験もあるため、国内外の音大(院)入試準備・対策にも有効なアドヴァイスを行うことが可能です

想定されるレッスン例

Goetheなどドイツの公的語学試験への合格を目指す場合:文法説明は日本語で行いながら、その他の会話・聞き取り問題等への対応はすべてドイツ語で行い、ドイツの語学学校と同水準での学習内容を提供します。課題も設定、作文課題等については添削まで行います。

大学院入試対策の場合:独文和訳を正確に行う訓練を行うほか、希望校の入試問題傾向に応じた対策授業を展開します。課題も設定し、添削まで行います。

*Goethe等公的語学試験の場合、市販の対策教本を主に教材として用いますが(受講生側に別途購入をお願いする場合もあります)、大学院入試等の場合、文法書等を除き、課題は講師の方で、毎度独自のものを作成します。入試対策の場合、形式を考慮した模試作成・採点も行います​。

 

今までの対応・合格実績:

Goethe Sprachzertifikat A1, A2, B1; Zürcher Hochschule der Künste (チューリヒ芸術大学), 東京藝術大学大学院音楽研究科、京都市立芸術大学大学院音楽研究

 

料金:60分3,000円。​

課題:設定する。

​ドイツ語能力に関する条件:なし(初級から上級まで)。

受講生特典:受講回で取り扱う資料・ハンドアウトへの無料アクセスが可能。また、課題を毎度設定し、その添削まで講師が行う。添削は次レッスン前までに返却。

​コースの最少開講人数:1名

体験レッスン(無料:60分)をご希望ですか?☞体験レッスンまでの流れお問い合わせ

W. A. モーツァルトの直筆です。最初の1行はこのように解読できます。

Mein herz ist völig entzücket, aus lauter vergnügen, weil mir auf 

今日ではHerzは大文字で書きますし、völligもl 2つで記します。この頃正書法はまだ完全には確立されておらず、地域差が非常に大きい状態でした。同じ作者でも、Musik/Music/Musickと表記が混ざることもありましたし、動詞を大文字で始めるなど、当時でも一応禁則とされていた書法も、手書きの中ではかなり頻繁に見られます。モーツァルトのこの筆跡は、とても綺麗なほうに分類でき、ほとんど解読に困難な文字はありません。vの文字の書き方に個人的特徴があり、st, sなどは、今日とは全く異なる書体で書かれていることがわかります。17-19世紀の筆記体資料、読んでみたいと思いませんか?

 

資料: Veröffentlicht auf: https://ausstellungen.musikland-tirol.at/content/ausstellung/mozartintirol/

Original in New York, Pierpont Morgan Library, Sign. MA 836. 

モデルコース③:ドイツ語文献講読・解読入門

文献(あるいは活字・筆記体)を読むこと、もしくは音楽の場合は歌詞・付随のテキストを読むことを授業の中心内容としますが、ドイツ語に関する細かい解説や高度な語学的説明はあえて行いません。楽しみながらドイツの文化的遺産に触れていただくことを目的とします。ドイツ語に関する高度な学習は行わない一方、辞書の使い方(文字の読みかた)については本格的な導入をし、和訳(解読)のオリジナル課題を出題します。読みたいテキストはあるがドイツ語オリジナルを見つけられない場合、講師の方でその発見をお手伝いしますので、心配無用です。

想定されるレッスン例

受講生の方が選んだ文献テキストを、講師の案内によって訳読、もしくは解読します。

料金:60分3,000円

ドイツ語能力に関する条件:なし(初級から上級まで)。

課題:設定する(和訳もしくは解読に挑戦)

受講生特典:受講回で取り扱う資料・ハンドアウトへの無料アクセスが可能。また、課題を毎度設定し、その添削まで講師が行う。添削は次レッスン前までに返却。

​コースの最少開講人数:1名

体験レッスン(無料:60分)をご希望ですか?☞体験レッスンまでの流れお問い合わせ

モデルコース④:ドイツ語文献講読・解読応用

文献(あるいは活字・筆記体)を読むこと、もしくは音楽の場合は歌詞・付随のテキストを読むことを授業の中心内容とします。読みたいテキストはあるがドイツ語オリジナルを見つけられない場合、講師の方でその発見をお手伝いしますので、心配無用です。

文法に関する解説(解読の場合は字体)も丁寧に行い、時代特有の省略や特殊な慣習・文法事項についても丁寧に紐解いていきます。それには受講者の方にも一定の語学水準を要求しなければならないため、語学水準が対象文献に比して低い場合は、文法事項の定着を宿題を通じて実施する、または授業内にもドイツ語学習を本格的に取り込むなどして対応を行います。大学・大学院で行われる独語講読と同水準のレッスンを行っていくことが目標です。

想定されるレッスン例

受講生の方が選んだ文献テキストを、講師の案内によって訳読、もしくは解読し、文法等に関する説明も丁寧に行います。こちらから任意の箇所について、訳読等をお願いする場合もあります。

料金:60分3,000円

ドイツ語能力に関する条件:なし(初級から上級まで)。

課題:設定する(読解文献から出題; 場合によってはドイツ語学習教材からも指定)

受講生特典:受講回で取り扱う資料・ハンドアウトへの無料アクセスが可能。また、課題を毎度設定し、その添削まで講師が行う。添削は次レッスン前までに返却。

​コースの最少開講人数:1名

体験レッスン(無料:60分)をご希望ですか?☞体験レッスンまでの流れお問い合わせ

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